学校の出来事

課題研究発表会が開催されています

 本校工業科各科では3年生が課題研究を行っており、今年度の成果発表会が1月22日(金)から1月28日(木)まで各科毎に開催されています。
 1月25日(月)には物質工学科の発表会が視聴覚室にて行なわれました。昼食をはさんだ3,4,5限を使い、24テーマの研究成果を報告しました。発表した生徒達は若干緊張の様子が見られましたが、自分たちの成果を時間内(1テーマ5分)にまとめ報告できたと思います。
 なお例年1,2年生も出席し、先輩たちの発表を聞き、1年後又は2年後自分たちが課題研究に取り組む際の参考にしてもらっておりましたが、今年はコロナ禍感染防止上蜜になるのを避け、3年生と参加を希望された保護者のみでの開催となりました。

   

   

 

2年学年体育大会実施に伴う事前練習が行われました

 2年部では、2月5日(金)のLHRの時間に本校グラウンドにおいて、学年体育大会を、全員参加のクラス対抗戦にて行う予定です。種目は①長縄②長縄八の字③クラス対抗リレーの3種目を予定しています。
 大会に向け1月22日(金)LHRの時間を利用し練習が行われました。練習に先立ち学年主任の先生から、「今年度はクラスで対抗するような機会がなく残念に思っていたが、体育委員会で本企画を作った。各クラス協力してのぞんでください」との激励、また体育科の先生から競技説明と注意の後、クラスごとに練習が開始されました。どのクラスもチームワークが特に必要になる長縄の練習に力が入っていたようです。
 2月5日(金)の大会では、各クラス団結力見せてほしいと思います。頑張ってください。

 なお1年生については同様な大会を昨年の11月13日(金)のLHRの時間に実施しました。(本ブログにて紹介しました。)

      

      

 

★電気工学科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日25日(月)の物質工学科に続き、本日1月26日(火)は都市基盤工学科と電気工学科の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 電気工学科は毎年、7~9名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も5班に分けて活動しました。便宜上指導教官の名前に班をつけて分類、活動しています。

 1班は森学科長が指導する「森教官班」。班の中で3つのテーマに分けて研究発表しました。「技能向上を目指した電気工事作品製作」「太陽熱を利用したペルチェ素子での温度差発電」「太陽光熱を利用したスマホ充電器」の3テーマでした。特に「スマホ充電器」は1度に10台まで充電できる機能を持ち、防犯機能も兼ね備え、扉が開いている間は防犯アラームが鳴り続ける設定となっておりびっくりしました。
 

 

 
 
 2班は山田先生が指導する「山田教官班」。この班も2テーマに分けての活動となりました。一つ目は「Arduinoの応用」、複雑なプログラミングを組み立て、Arduino言語を用いてスマホから文字を送り、LCDに文字を表示しました。もう一つは「防災ラジオの研究 Part 2」と題して第一部は「オルタネータ発電の研究」、「オルターネータ」とは自動車内で使われる電気を生み出すためのパーツです。自転車を固定するための実験土台も作成しました。第二部は「ハブダイナモ発電の研究」を行いました。
 

 

 

 3班は青野先生が指導する「青野教官班」の「感震ブレーカーの製作」。設定された震度以上の地震が起きると装置が作動し、ブレーカーが落ちて電気が消えて火災を防ぐ仕組みになっています。入゛んが複雑でとても大変だったということでした。実演もしてくれました。
 

 

 



 4班は加賀美先生が指導する「加賀美教官班」。2テーマに分けて、「ドローン製作」と「Arduinoによるドローン制御」の研究を行いました。当初段ボール製によるドローン製作を試みましたが、材質が紙であるため耐久性が低く、さらに加工が困難であることも判明、その後発砲スチロール・ざる・アクリルなど素材を変えて試みたがモーターの重量に耐えられず、結局ドローンを購入することとなり、ドローンの仕組みや法的なことや資格などを研究することになりました。道路交通法・航空法などにも規制があり、資格も必要になってくるため、今回はこれか法や資格の適用外(200g以下)となる134.1gのドローンを安全に飛ばす研究を行いました。
 

 

 5班は川根先生が指導する「川根教官班」。「太陽光発電装置を利用した新多機能防災システム2号」の研究。
先輩方が作った「1号」の老朽化やさらなるバージョンアップを試みたことが研究のきっかけで、持ち運びの利便性およびペルチェ素子の制御問題などに重点を置き、防災システムに電気エネルギーをどう活用するかというテーマのもと電気・電子・建築・都市基盤工学など工業知識を有機的におりまぜての研究となりました。

 

 

 

 どの班も熱心に研究発表を行っていました。寸暇を惜しんでの研究には頭が下がる思いでした。
この熱意を今後の進路先での活動にも生かしていって欲しいです。

★都市基盤工学科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日25日(月)の物質工学科に続き、本日1月26日(火)は都市基盤工学科と電気工学科の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 都市基盤工学科は毎年、7~9名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も5班に分けて活動しました。発表会は視聴覚室で行われました。
 司会は松浦さん・守田さんが務めました。

 1班は「谷津山の山道整備とベンチ製作」。本校北側に大きくそびえる谷津山。ハイキングコースとしても本校の部活のトレーニングコースとしても親しまれていますが、もっと散策しやすくできないかという発想からベンチづくりと並行して可能な範囲で山道の整備を行った「一大プロジェクト」を発表しました。山道整備のために測量を行い、ベンチ製作では竹を切るのが大変だったという苦労話を聞きました。
 

 

 2班はこのホームページでも何回か取り上げさせていただいた「災害用貯水槽の操作を動画で作成」。
昨年6月に本校・情報システム科とともに静岡市上下水道局水道部水道事務所(静岡市清水区旭町)からの依頼を受けて「静岡市水道事業災害対策に伴うマニュアル動画制作」をおこなうことになり、まずは校内でレクチャーを受け、7月下旬には静岡市立清水興津中学校にて操作マニュアルの撮影会を行いました。その後情報システム科と協力しながら動画を作成してこのたび完成、そこまでに至る過程を説明してくれました。何度か静岡新聞の取材も受けたことも生徒たちの士気を上げたと思います。近日「ユーチューブ」でも公開予定です。


 3班は「模型製作」。模型製作を「ダム班」「橋班」に分けて、ダム班は静岡県浜松市天竜区・佐久間ダムの模型を作成、コンクリートを使って作り、発泡スチロールを使って軽量化を図りましたが、型枠から脱型させる工程に苦慮したそうです。(株)木内建設様の御協力も頂きました。橋班は画家としてだけではなく、土木工学・建築学者としても数多くの研究をしたレオナルド・ダ・ヴィンチが作った接着剤や釘などを使わずに、たった2つの要素「摩擦」「重力」だけを利用したシンプルな仕組みが採用されている「ダヴィンチの橋」を作りました。また「トラス橋」のジオラマ模型も作りました。
 

 

 4班は「土木を伝える」。本校都市基盤工学科は前身の静岡工業高校時代は「土木科」という名称で、本校創設時に「都市工学科」、平成24年度から現在の「都市基盤工学科」となりました。「土木」という懐かしい響きの言葉に魅せられた生徒たちがさらに世代を超えて老若男女に幅広く「古き良き土木」を伝えていく研究を行いました。またセメントとコンクリートを用いて作成し、文化祭でも販売した「消波ブロック」も紹介しました。セメント・シリコンを使ったレゴ・テトラポット作りです。セメント・砂・水の配合割合が決まるまでが特に苦労したようです。

 

 

 5班は「木材加工技術の学習・利用」。シンプルに「木材」を用いて作ったものを見せてくれました。コロナ対策で対面接客時に飛沫拡散防止のために用いられる「アクリル製のパーティション」(進路室で使用されています)、都市基盤実習室で使われている「木製の実習机」、都市基盤研究室に置かれている課題提出用のポストなどを披露してくれました。なかなか垂直に組み立てられずボンドを使ったりと悪戦苦闘したようです。3作品とも耐久性を意識してものづくりを行うということを特に強く学んだそうです。
 

 


 どの研究もじっくり時間をかけてた完成度の高いものだったと思います。
 この研究の成果を進学先・就職先でも生かしていって欲しいと思っています。

 明後日28日(木)午後は「機械工学科」「電子工学科」「情報システム科」の課題研究発表会が行われます。

★建築デザイン科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日1月21日(木)のロボット工学科に続き、本日1月22日(金)午後、本校・建築デザイン科製図室にて、建築デザイン科3年生の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 
 
建築デザイン科は毎年、9~10名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も「CAD班」「コンペ班」「模型班」「木工班」に分けて活動しました。
 司会は小川君、川崎君が務めました。

 1班「CAD班」は男女10名で成り立っていて、青山剛昌先生の名作アニメ「名探偵コナン」の家や映画「ハリーポッター」に出てきたホグワーツ城を3DCADで紹介しました。
 

 2班「コンペ班」は1年間で参加したコンペ(competition)作品の数々を紹介してくれました。建築デザイン科は作品を数多くコンペに出品し評価をいただいています。A科ならではの課題研究題目ではないでしょうか。日本大学のコンペに出品した際の作品を作ったときの苦労話は特に印象に残りました。
  

 

 


3班「模型班」は今年度の文化祭でも展示した、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」に出てきたラプンツェルの塔の製作秘話を交えた作品公開をしてくれました。製作のきっかけは「ラプンツェル」が高校3年生の生徒たちと同い年だということと、塔に閉じ込められたラプンツェルの姿が今年度コロナ禍や休校でステイホームをせざるを得なかった自分たちの姿と重なったということでした。「背景班」「土台班」「塔班」などに分かれて製作、建築デザイン科創設以来初めての「架空の建築物の製作」に取り組みました。下の写真は完成品です。
 

 

 

 

 4班「木工班」は製作した傑作家具を紹介したり、技能検定での資格取得にまつわる苦労話もしてくれました。それぞれの必要用途に応じて各人が「本棚」「戸棚」「テレビ台」「椅子」「ハンガーラック」などを作りました。中には「〇〇するのが面倒だから〇〇を自分で作りたい。」という正直な発想もあり、まさにLaziness is a mother of inventions. (怠惰は発明の母なり)ということでしょうか。中には野球部の部室にあった折れかけのバットでくつべらを作ったという作品もありました。また難関資格・2級大工技能検定に挑戦した苦労話もあり、非常に興味関心をひきました。

 

 

 

 

 

 
 
 すべての班の写真を掲載できず申し訳ありませんでした。

 日々作品の提出期日に追われながら、立派な作品を完成させている生徒たちの努力に頭が下がる思いでした。最後に坂下建築デザイン科学科長より好評をいただきました。是非本校で培ったものを卒業後の進路先でも生かしていって欲しいと思っています。

 

 次回は来週25日(月)10:35~物質工学科、26日(火)10:35~都市基盤工学科・電気工学科の課題研究発表会を予定しています。