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学校の出来事
★建築デザイン科・都市基盤工学科の生徒が建設論文で入賞しました★
一般社団法人 静岡県建設業協会が主催する令和3年度・第41回建設論文に本校生徒が応募し、建築デザイン科1年生3名と都市基盤工学科3年生2名が入賞しました。本来であれば、1月21日(木)に昭和会役員および建通新聞の代表者が来校されて、校長先生も出席して頂き本校で表彰式を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大が懸念されたため急遽中止となりました。
このたび、賞状が届きましたので、1月31日(月)感染症対策を施した上で本校で簡単な授与式と記念撮影を行いました。
なお、記念撮影のためマスクを外して撮影しています。
★論文テーマ 『わたしの街をこうしたい』
住みやすい街の開発、災害に強い街の設計、生活を支えるインフラ管理、あなたが造りたい理想の街を教えてください。
【本校入賞者】
優秀賞 建築デザイン科 1年 鶴橋さん
努力賞 建築デザイン科 1年 大村さん
嶋 さん
都市基盤工学科 3年 大橋 君
杉本 君
受賞者の皆様、おめでとうございます。
★課題研究発表会8(物質工学科・後半)工業科最終回★
物質工学科後半です。
13班は「カビと薬の研究」。8班も題材にしましたが、我々の永遠の敵・カビについてもっと深く研究したい、対策を講じたいという思いからの研究となりました。
14班は「ガラスの作成と着色」。学科名にもあるように広く深く「物質」を研究する物質工学科らしい題材、化学だけにとらわれることなく、物質・素材に特化した研究でした。
15班は「ドクダミの殺菌作用」。爽健美茶や十六茶にも含まれているドクダミ、そのドクダミの葉に殺菌作用があるのか、そしてあれば消毒液に利用できるのではという好奇心からの研究となりました。
16班は「生地と染料の染まり方の違い」。本校制服のクリーム色のブラウス・ワイシャツがどのように染まっているか、どのような染料で染められているか、また染料から染色まで自分たちでも実践することが出来るのかも含めて、記事と染料の関係について研究しました。
17班は「糖の種類によるアルコール発酵の違い」。いろいろな糖に酵母を作用させて、糖の種類によるアルコール発酵の仕方の違いを調べ、そのアルコール発酵の二酸化炭素の発生量の違いから考察、近年注目されている持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも研究を進めていました。
18班は「人工宝石・ビタミンC」。リンゴ・みかん・レモンを使って果物に含まれているビタミンC量の違いに興味を持って調べました。ビタミンCの少ない順に、リンゴ・メロン・パイン・みかん・イチゴ・レモンと続いた実験結果がとても参考になりました。
19班は「ネズミの骨格」。壬生さんの単独研究となりました。骨格標本を作製し、飼育されていたハツカネズミと野生のアカネズミの骨格の違いを比較研究した意欲作でした。
20班は「生物季節観測の継続の検討」。これも宮崎さんの単独研究。生物季節観測とは、生物季節現象を観測して確認できた日を記録する観測方法、長年気象庁がこの方法で記録を取り続けてきたが、時代に合わなくなり一昨年に廃止されたが、時代にそぐわないという理由だけでの廃止に疑問を感じ、継続して記録を取り続けることへの検討を研究しました。
他の学科と違い、基本的に2名程度の少人数グループでの研究となったことが特徴的でした。
以上で工業科8学科が終了しました。
理数科は2年生が2月10日(木)8:35-11:25に視聴覚室で課題研究発表会を行います。
★課題研究発表会8(物質工学科・前半)工業科最終回★
1月31日(月)に視聴覚室にて工業科の最後を飾る物質工学科の課題研究発表会が行われました。
1班は「お茶の殺菌作用」の研究。お茶に含まれるカテキンは殺菌作用があると聞きます。その効果のほどを対照実験で検証しました。
2班は「透明骨格標本の作成」。出来るだけ制作費用を抑えながら、使用薬品や酵素にも気を配り、透明骨格標本を作製してみました。
3班は「結晶構造の研究と合金の作製」。雑誌やテレビで見かける結晶の美しさに魅了されて、なぜそのような構造が出来るのか科学的な知見から研究をしました。
4班は「ペニシリンの単離」。ペニシリンとはイギリスの細菌学者フレミングによって発見された治療薬として最初に使われた抗生物質。ペニシリンを使って自分たちで薬の生成が出来ないか研究しました。
5班は「根粒菌の利用」。生物で学習したマメ科植物に共生する根粒菌を用いて植物と微生物の共生の在り方を研究しました。特にシロツメグサ根に共生した根粒を使いました。
6班は「燃料電池の作成」。まさにエコな研究。大気汚染や地球温暖化の原因となる物質を排出しない(または少ない)エネルギー・クリーンエネルギーを生み出すため身近で環境にやさしい燃料電池を作成しました。
7班は「ミドリムシの生態と利用方法」。今よく言われている「燃料資源の枯渇」の対策案としてバイオマスエネルギーに着目して、ミドリムシを使っての研究をしました。プラスチック袋の代わりに脚光を浴びているバイオマスを使ったことも特徴です。
8班は「身近なカビについて」。誰しも悩まされているカビ。新型コロナウイルス感染症の流行の関係で手指消毒など徹底されてきたがなかなか撲滅は難しいカビ。次亜塩素酸ナトリウムやアルキルエーテル硫酸を使って除菌の精度や効果を分析しました。
9班は「チョーク作成から使い終えた新たなチョークの使用法」。我々教員も常に新しいチョークを使いたがり、短いチョークはすぐに処分してしまいます。そんなチョークに含まれる成分を利用し、工業排水に含まれる事がある銅イオンなどの有害物質を除去することが出来るかを調べました。
10班は「熱気球による学校撮影」。全体を通して4つの熱気球を製作し、対照実験を試みて熱気球完成後、カメラを搭載し3年間過ごした本校の校舎撮影を行いました。
11班は「身近のもので水質浄化」。水質浄化・水質研究をメインに、浄化方法としてペットボトル浄化装置・炭を使った浄化を行いました。検査方法は酸化還元滴定、パックテストを使って検査を行いました。最近、スーパー銭湯などでも浴槽や水風呂に炭が入れられて、浄化の一役を担っているのを目にします。巴川や庵原川に実際出向き、水を採集して分析した結果をおりまぜていました。
12班は「豚骨による物質の吸着について」。ラーメンなどで大人気の豚骨。その豚骨の排気量が年間75億トンにものぼる。豚骨は今、安価で高性能な有害金属の吸着剤になると注目を浴びており、それを追究した研究となりました。豚骨についているコラーゲンを取り除くために時間をかけて煮込んでから実験に取り組んだ意欲作でした。
以下、後半に続きます。
★課題研究発表会6(電子工学科3年生)★
1月27日(木)に第1~3会議室にて電子工学科の課題研究発表会が行われました。
電子工学科は基本的にすべての班がロボット競技会のひとつである「マイコンカーラリー」(マイクロコンピュータを搭載したロボットがコースを自律制御で走り、タイムを競う競技会)に出品したマイコンカーの特性や性能、協議会の結果等を報告するスタイルを取っています。各班・グループがそれぞれ作ったマイコンカーの特色等明記しながら簡単にご紹介しています。
1班-1「ユウ号R」は重心が低い後輪駆動、なるべく速度を落とさずにカーブやクランクを曲がるようにプログラムを組みました。シリコンテープで脱輪を防ぐなどの工夫が施されました。
2「ガッキー2号」は重量626gの後輪駆動、低重心で安定感が増していました。スーパーシリコンを付けたことも特徴です。結果、東海大会で3位の成績を収めました。もう一台の「チャリオット」は東海大会2位、全国大会出場権を獲得しました。残念ながらコロナの影響で全国大会は中止となってしまいました。
2班は車体名「α」と「202」。αは東海大会5位、202は12位の成績を収めました。ミニマイコンカーとはセンサーの数(ミニは4、マイコンカーは8)やサーボの有無などが変わってきます。この班の発表は下級生にもより分かりやすくをモットーに車体の作り方マニュアルや組み立て時の創意工夫、プログラムについての概略、そして留意点や後輩に伝えたいことを丁寧に網羅していたことが印象に残りました。
3班の発表は他の班と違い、マイコンカーラリーの概略、部門・コースについて、ルールの説明、コースレイアウト、PWM周期の説明、カーブ最適化・センサ感度による変化・クランク安定化の研究などを詳細に触れながら、最後にマシンの紹介と大会結果に触れていた丁寧な説明が印象に残りました。最後にコース清掃車を製作した研究発表もあり、全国大会出場は成りませんでしたが、論文発表は十分全国レベルに達していたと思っています。
4班の発表は車体名「AtsutoMark」と「しんえり」。研究テーマとして動くカメラと動かないカメラ、しきい値と読み取り距離に論点を置き、しきい値(白と黒の境目を区別する値のこと)の調整に苦労したプログラミングの話などの話を混ぜながら発表、互いに東海大会で1・2位を独占した成果も発表してくれました。
5班はホイールベースが短く、後輪駆動の「プリウス零式」と後輪駆動、全長450mmの「よく走る車」を製作した備忘録を発表、プログラミングやクランク対策、レーンチェンジへの対応、使用タイヤの選考過程などクリエイティブな発想の発表をしてくれました。
発表を見ていた電子工学科の最後の生徒たち(現二年生)も参考になったはずです。
★課題研究発表会5(情報システム科3年生)★
今回は、1月27日(木)に行われた情報システム科の課題研究発表会の様子をお知らせします。来年課題研究を履修することになる2年生も聴講しました。
1班は「体感型アトラクションの製作」。オブジェクトツールで人型の型取りを行い、ブレンダーを使って3Dモデルを稼働させてアニメーションを生み出しました。またボーン(骨)を使って物体にジョイント部分をつけて対応、一つ一つ細かい部分まで動かせるようにしました。またキネクト(kinect)というセンサーを搭載させ、人の動きを感知してunityを使って動きをプログラミングしました。
2班は「Unityを使用したゲーム制作」。Unityというソフトを使って建物をマップ化、プログラムを独自に制作しゲームを作ってみました。
3班は「Arduinoを用いたお掃除ロボットの製作」。Arduinoとは機械工学科のところにも出てきましたが、プログラミングチップでカイロ自体を制御するハードウェア。後ろのスポンジを回してごみを回収、箱もついていてその中にごみを入れることも出来ます。段差や障害物、壁にも対応できるセンサを搭載しています。
4班は「科学技術高校を舞台としたRPGの制作」。学校の校内配置図を埋め込み本校を地理的に再現したロールプレイングゲームを作りました。製作動機は本校は敷地内がとても広く、校舎の構造も複雑で先生方も生徒も把握しきれない現状を何とかしたいということから研究を始めたそうです。使用したソフトウェアはRPGツクールMV、ドラクエのような対戦型RPGに見られる「ターン制コマンド選択バトル」では飽きが来るのも早いので、現在進行形・リアルタイムでボタンを押した後に起こる出来事を楽しんでもらいたいという創意がなされています。特にカメラワークに熱を入れたようです。
5班は「Minecraftを用いたゲーム制作」。いわゆるブロック積み立てゲーム、コマンドの指示によってブロックを流し込み、主人公はそれを避けてゴールに進んでいきます。「Flame」はその名の通り「炎」、炎を流してダメージを避けて行きます。
6班は「Unityを用いた3Dインベーダーゲームの制作」。インベーダーゲームと言えばアーケードゲームの定番、もちろん2Dの平面ゲームであるが、それを立体3Dで作ってみようという画期的な意欲研究。
7班は「WordPressを用いた課題研究サイトの制作」。仮想サーバ(ネットワーク上での仮想経由地)上でWordPress(webサイト作成ソフト)を稼働させてカスタマイズ、本校の情報システム科のwebサイトを作成しました。情報システム科に特化したwebサイト作りを目指し、webデザインやどのパソコンからサイトを見てもきちんと見やすいレイアウトを保てる工夫がなされています。質疑応答でも出ましたが、なぜ「仮想サーバ」なのか、実際のサーバを使うとコストがかかってしまうからです。
8班は「WebARに関する研究」。名作・ポケモンGoのようにある空間にポケモン(モンスター)がいるかのように出現させる仕組みである拡張現実(AR)や仮想現実(VR)を駆使した研究です。都市基盤工学科のところでも紹介した「フォトロゲイニング」の班との共同研究も行いました。
9班は「音声認識を用いた教室案内」。これは原田君による単独研究です。音声認識プログラムを作りだし、しゃべると音声で場所を案内してくれます。例えば本校は大学科「理数科」小学科「理工科」略称「R科」、さまざまな呼び方がありますが事前にプログラミングすることで「理数科」「理工科」「R科」どの音声を発しても同じ場所を認識してくれる利口なシステムに仕上げました。
10班は「次世代サバイバルゲームの制作」。昔懐かしいサバイバルゲームを土台にして、実際にBB弾を使うと危険が伴うため、BB弾を赤外線に変えて体に当てる仕組みにしました。銃の引き金を引くと赤外線が発光され、的に赤外線センサーがあたった回数で競うまさに画期的な次世代ゲームに仕上がりました。
11班は「Live 2Dを用いたアバダーの制作」。アバダーとはキャラクターの投影先を表します。事前にイラストを用意し、Live2Dというアプリを活用、動作の基準を設定し、webカメラで人の動きを感知するように設定、動きを忠実に再現させました。表情も微笑みや瞬き、体の揺れまで再現できる優れモノでした。
皆さんの発表のレベルの高さにびっくりしました。ありがとうございました。
31日には、物質工学科が課題研究を行います。