学校の出来事

進路に関する2年生の学年集会が行われました

 7月21日(火)授業終了後、2年生は進路に関する学年集会が行われました。まず学年主任の先生から、生徒の様子を見守ってきた中で感じた3つの不安について、次のような話がありました。
 ①苦しい道と楽な道があったら苦しい道を選ぶ:大変な思いをせずに大学に行きたい、あるいは遊びたいから大学進学する、勉強したくないから就職というような声が聞こえてきた、これは間違った考えであり楽な道に走ること、進学してしっかり勉強する、就職して世の中のためになる製品開発をする等、決して楽な道を選択しないこと。
 ②仲間を信じる:苦しい道を選んでも、仲間を信じ、クラス全体でお互いに高めあい、いいクラスにしていってほしい。
 ③説明する力:社会に出ると自身の行動や考えを説明することが問われる、説明する力をつけること。
 この後、進学希望者と就職希望者にわかれ、各々進路課の先生から話がありました。
 進学希望者に対し:この夏に行うこととして、進路をしっかり考え、志望大学について試験日程や試験科目を調べ、そのうえで後悔しない科目選択を夏休み明けに行うこと。
 就職希望者に対し:現段階で就職希望者に伝えることは、①3年生になるまでに希望する企業を複数決めておくこと。②企業が求める人物像を意識すること。③今後の学校生活を充実させること。の3項目。
 各先生方からお話しいただいた内容を振り返り、夏休み前の10日、夏休み3週間を進路について真剣に考える期間として有効に利用するとよいと思います。

               

      

             

 

 

「Futureしずおか」による課外授業が行われました

 7月17日(金)のLHRの時間、2年生は「Futureしずおか」による課外授業が行われました。
 「Futureしずおか」とは、高校生に地域企業で働く、地域で暮らす魅力を発信する静岡新聞社が主催するプロジェクトで、その活動の一つである課外授業は、静岡の企業で働く魅力を生の声で伝えるために、講師は県内企業の経営者や社員が努めることになっています。
 本校での課外授業では、8社1団体の方々が来校し、2年生の各クラスで1回20分、2回ガイダンスを行いました。ガイダンスでは、会社説明、業務内容や製品、本校出身者情報、社会貢献等の紹介を始め、本校卒業生による、志願理由、担当業務内容、仕事へのやりがいや厳しさ等の就労体験、高校生に向けて今後のキャリア考える上でのアドバイス等、持ち時間の中で各社各様な説明が行われました。
 進路については、まだはっきり決めかねている生徒が多々いると思います。今回の課外授業が、真剣に進路を考えるきっかけになればと思います。

       

物質工学科2年生を対象に出張授業が行われました

 7月14日(火)物質工学科2年生を対象に、静岡大学農学部 応用生命科学科 与語  圭一郎 准教授による「細胞の分化:生物の仕組みを理解し応用につなげる」をテーマに、出張授業が行われました。
 本題に入る前に、農学とはどんな学問か、何について学ぶのか、農学の研究対象の説明、また静岡大学農学部で行っている研究内容について紹介いただきました。
 先生の研究内容の講義では、「哺乳類の精子の分化(おおもとの細胞から精子ができるまで)の分子メカニズムやどのような仕組みで受精が起こるのかの解明について」、研究成果やその社会的意義についてお話しいただきました。お話は非常に専門性が高く高校2年生が理解するのはなかなか難しい内容でしたが、不妊を精子の側から研究していく過程の中で、対象の観察、疑問を持ち、解明し、目的に一歩一歩近づけていくプロセスや研究成果の応用の可能性については理解できたと思います。
 今回の先生のお話は生物学的研究についてでしたが、研究の進め方については他分野にも共通している内容であり、進学を考えている生徒には、大学で行われている研究の一端を知るよい機会だったと思います。

      

 

「携帯電話・スマートフォン マナー講座」が開催されました

 7月10日(金)のLHRは、全校生徒を対処に「携帯電話・スマートフォン マナー講座」が開催されました。
 作年度までは外部講師を招聘し講演いただいておりましたが、今年度は事前に電話会社の方に指導を受けた各クラスの生活委員が中心となって、生徒が主体的に取り組むクラス単位での伝達講習が行われました。各クラスにおいてネット使用時の問題点の抽出やその結果に対する話し合いを通して、携帯・スマホの使用に際し、相手を思いやった行動をとることや、加害者や被害者にならない使い方を考えた行動がとれるよう学びました。また最後に担任の先生から、本講座に関連した意見や感想等お話しいただき終了となりました。
 従来とは異なり、携帯・スマホの使用に関し生徒自身が考え.気付くことにより、人に迷惑をかけない等、携帯・スマホの使用のマナーが向上することを期待します。

      

      

 

 

★3年生の英語の授業で「あなたが選ぶノーベル賞受賞者」の創作・発表活動を行いました★

 本校3年生(工業科・理数科)は第1回定期テスト終了後、テスト返却を経て、コミュニケーション英語Ⅲ
の授業を使って、「自分の考えを英語を使って紙面および口頭で表現して相手に伝える」活動を行いました。
≪お断り≫ 普段は生徒はマスクを着用して授業を受けていますが、このスピーチ活動では、破擦音・摩擦音
など英語独特の音声を生かす特性から、マスクを外して発表しています。ご了承ください。
 
 具体的にはテスト前に教科書で学習したアルフレッド・ノーベルと文法事項「仮定法」の復習として、

If you were Alfred Nobel, who would you like to give the Nobel Prize? 
(もしあなたがアルフレット・ノーベルだったら、誰にノーベル賞をあげたいですか?)
という問いに、I would like to give Mr./Ms.      人名      the Nobel    賞の種類  Prize. I have some reasons.
 (私は〇〇さんにノーベル〇〇賞をあげたいです。理由はいくつかあって、・・・) 
で答え、人名・賞の種類・受賞の理由を英語で表現し、クラスメイトの前で発表するという活動です。

 1回目の授業では、状況説明とノーベル賞6種類(文学・平和・経済・物理・化学・生理医学賞)の確認と
    人物の選定及びその業績の調べ学習
 
 2回目の授業では、英語で受賞者の業績及び理由を書く活動、

 3回目(最終回)では、クラスメイトの前で全員が発表、終了後「振り返りシート」の記入をして
    反省および今後の抱負を確認しました。
 

 比較的、このような活動の場合、人選・理由付けがしやすい文学賞や平和賞に集中しがちなのですが、
 「理系のスペシャリスト」を育成する本校では果敢に理系三分野(物理・化学・生理医学)に挑戦する
 生徒も多く見られました。
 また、現在まで28名の日本人および日本出身のノーベル賞受賞者がいますが、いまだに日本人が受賞
 したことのない唯一の賞が「ノーベル経済学賞」。日本人初のノーベル賞受賞者を生み出そうとして、
 経済面で影響を与えた日本人を探して発表した生徒もいました。

  英語で書くだけではなく、話し手にもきちんと伝わるように難しい専門用語は書き換えたり、
 音のつながりを意識するあまり早口になって逆に気持ちが伝わらなくなってしまうことを避けるような
 指導も授業を通じて行いました。

  活動を始めるときには教員側・生徒側お互いに不安を抱えながらのスタートでしたが、活動を通じて
 普段の授業だけでは味わえない独特の緊張感や和やかな雰囲気、終了後には達成感が得られたと思っています。

 一例として生徒が発表で挙げた人名を記載したいと思います。(敬称略)
    文学賞: 与謝野晶子、福沢諭吉、松尾芭蕉、JKローリング、夏目漱石、池井戸潤 など
    平和賞: 黒柳徹子、グレタ・トゥーンベリ、М・ジャクソン、О・ヘップバーン、F・マーキュリーなど
    経済学賞: ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブス、伊能忠敬、渋沢栄一、秋元康 など
    物理学賞: ドップラー、ニュートン、アインシュタイン、ガリレオ、オーム など
    化学賞: エジソン、ワット、シャルル、ドミトリ・メンデレーエフ(周期表提案)など
    生理医学賞: キュリー夫人、ナイチンゲール、メンデル、ロザリンド・フランクリン(DNAの結晶構造)など