学校の出来事

★情報システム科3年生・課題研究発表会が行われました★

 3年生工業科課題研究発表会のトリを飾るのは機械工学科と情報システム科、電子工学科。

 まずは情報システム科の課題研究発表会の様子をご覧いただきます。司会は酒井君が務めました。


 1班は「Minecraft内のデータを現実化させる研究 ~The World of Minecraft Is in Reality~」。まず、この班で驚かされたのは研究論文が日本語・英語の2か国語で書かれていること。よく、冒頭のAbstract(概要)のみ英語で、という高校生の論文は見かけますが、この論文はA3サイズの用紙すべて英語。Summary(要約)、Discussion(議論)、Reference(参考文献)すべて英語で書かれています。情報のテクニカルタームを駆使しながら、自分たちの意見や研究結果をきちんと英語で述べられていたことには驚かされました。もちろん日本語の論文も完成度が高いです。海外で使われている「Minecraft(マインクラフト)」というプログラミング教材を使って、今年度から小学校で導入されている「プログラミング教育」を意識しながら深く考察していた研究でした。
 

 2班はその「マインクラフト」を用いてのゲーム作成を研究した「マインクラフトを用いたゲームの作成」、驚かされたのは一人でこの研究を行い論文を書いたことでした。

 3班は「Unityによる周囲環境反映型ゲームの制作」。湿度や温度などのセンサーを活用して周囲の環境変化をゲームに反映させることにより、今までにない体験や楽しみ方が出来るアクションゲームを作りました。
 

 4班は「電子ドラムを用いた音楽ゲームの制作」。「情報工学」の一歩手前からものを見たい、という発想コンセプトから「情報を楽しむ」というテーマのもとに電子ドラムを使った音楽ゲームの作成に取り組んだ研究でした。
 

 5班はハードウェア・ソフトウェア両方の技術・知識向上を目的とし、バッティングマシンを製作し、それをコンピュータで制御する研究を行った「バッティングマシンの製作」。製作されたバッティングマシンは文化祭で体験ブースを作って大盛況、その様子も最終的には研究成果に反映させました。新型コロナウイルス感染症拡大で今年度当初学校が休校、部活動も出来なくなった時に思い付いた発想だということです。
まさに「Necessity is a mother of invention. 必要は発明の母なり」
 

 6班は「DCモーターの無線制御に関する研究」。上記のバッティングマシン研究班と協力しながらDCモーターを無線制御する方法を研究しました。

 7班は今年度からの小学校プログラミング教育必修化により、注目を浴びている教材「Scratch」でどのような学習・教育が出来るかを研究、トランプゲームの一種であるクロンダイク(ソリティアのようなもの)の製作を行った「Scratchを用いたトランプゲーム製作」。

 8班はMicrosoft社から発売されている身体の動きのジェスチャーや音声認識によってゲーム機、コンピュータ操作が出来るデバイス「Kinect」を使って、モーションキャプチャー(現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術、スポーツおよびスポーツ医学に用いられる)を表現する研究を行った「Kinectを用いたモーションキャプチャー」。
 

 9班は「NPO法人 フードバンクふじのくに」から頂いたwebサイト作成依頼書をもとに、クライアントの要望を吟味しながら公式サイトのリニューアル事業という大きなプロジェクトを手がけた「フードバンク ふじのくに ウェブサイト制作」。
 
 
 10班は名探偵コナンが乗っている電動スケートボードにあこがれを抱き、本校で磨いたスキルを生かしながら電動スケートボードの製作にチャレンジした「電動スケートボードの製作」。きっかけかまさに高校生らしく、夢とロマンがあふれていました。11班もプログラミングの研究。この班は視点を変えて音楽業界で使われる音響に特化した言語「サウンドプログラミング言語」をメディアアートの形で研究した「サウンドプログラミングの研究」。
 

 12班はゲーム開発エンジンUnityと統合型3DCGソフトウェアBlenderを使ってパソコンゲームの開発にチャレンジした「Unityを利用したPCゲーム開発」。
 

 すべての班の写真が載せられず申し訳ありませんでした。どの班も1年間の研究成果を限られた時間で発表できたと思います。研究した生徒諸君、そして指導教官の皆様、ありがとうございました。

課題研究発表会が開催されています

 本校工業科各科では3年生が課題研究を行っており、今年度の成果発表会が1月22日(金)から1月28日(木)まで各科毎に開催されています。
 1月25日(月)には物質工学科の発表会が視聴覚室にて行なわれました。昼食をはさんだ3,4,5限を使い、24テーマの研究成果を報告しました。発表した生徒達は若干緊張の様子が見られましたが、自分たちの成果を時間内(1テーマ5分)にまとめ報告できたと思います。
 なお例年1,2年生も出席し、先輩たちの発表を聞き、1年後又は2年後自分たちが課題研究に取り組む際の参考にしてもらっておりましたが、今年はコロナ禍感染防止上蜜になるのを避け、3年生と参加を希望された保護者のみでの開催となりました。

   

   

 

2年学年体育大会実施に伴う事前練習が行われました

 2年部では、2月5日(金)のLHRの時間に本校グラウンドにおいて、学年体育大会を、全員参加のクラス対抗戦にて行う予定です。種目は①長縄②長縄八の字③クラス対抗リレーの3種目を予定しています。
 大会に向け1月22日(金)LHRの時間を利用し練習が行われました。練習に先立ち学年主任の先生から、「今年度はクラスで対抗するような機会がなく残念に思っていたが、体育委員会で本企画を作った。各クラス協力してのぞんでください」との激励、また体育科の先生から競技説明と注意の後、クラスごとに練習が開始されました。どのクラスもチームワークが特に必要になる長縄の練習に力が入っていたようです。
 2月5日(金)の大会では、各クラス団結力見せてほしいと思います。頑張ってください。

 なお1年生については同様な大会を昨年の11月13日(金)のLHRの時間に実施しました。(本ブログにて紹介しました。)

      

      

 

★電気工学科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日25日(月)の物質工学科に続き、本日1月26日(火)は都市基盤工学科と電気工学科の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 電気工学科は毎年、7~9名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も5班に分けて活動しました。便宜上指導教官の名前に班をつけて分類、活動しています。

 1班は森学科長が指導する「森教官班」。班の中で3つのテーマに分けて研究発表しました。「技能向上を目指した電気工事作品製作」「太陽熱を利用したペルチェ素子での温度差発電」「太陽光熱を利用したスマホ充電器」の3テーマでした。特に「スマホ充電器」は1度に10台まで充電できる機能を持ち、防犯機能も兼ね備え、扉が開いている間は防犯アラームが鳴り続ける設定となっておりびっくりしました。
 

 

 
 
 2班は山田先生が指導する「山田教官班」。この班も2テーマに分けての活動となりました。一つ目は「Arduinoの応用」、複雑なプログラミングを組み立て、Arduino言語を用いてスマホから文字を送り、LCDに文字を表示しました。もう一つは「防災ラジオの研究 Part 2」と題して第一部は「オルタネータ発電の研究」、「オルターネータ」とは自動車内で使われる電気を生み出すためのパーツです。自転車を固定するための実験土台も作成しました。第二部は「ハブダイナモ発電の研究」を行いました。
 

 

 

 3班は青野先生が指導する「青野教官班」の「感震ブレーカーの製作」。設定された震度以上の地震が起きると装置が作動し、ブレーカーが落ちて電気が消えて火災を防ぐ仕組みになっています。入゛んが複雑でとても大変だったということでした。実演もしてくれました。
 

 

 



 4班は加賀美先生が指導する「加賀美教官班」。2テーマに分けて、「ドローン製作」と「Arduinoによるドローン制御」の研究を行いました。当初段ボール製によるドローン製作を試みましたが、材質が紙であるため耐久性が低く、さらに加工が困難であることも判明、その後発砲スチロール・ざる・アクリルなど素材を変えて試みたがモーターの重量に耐えられず、結局ドローンを購入することとなり、ドローンの仕組みや法的なことや資格などを研究することになりました。道路交通法・航空法などにも規制があり、資格も必要になってくるため、今回はこれか法や資格の適用外(200g以下)となる134.1gのドローンを安全に飛ばす研究を行いました。
 

 

 5班は川根先生が指導する「川根教官班」。「太陽光発電装置を利用した新多機能防災システム2号」の研究。
先輩方が作った「1号」の老朽化やさらなるバージョンアップを試みたことが研究のきっかけで、持ち運びの利便性およびペルチェ素子の制御問題などに重点を置き、防災システムに電気エネルギーをどう活用するかというテーマのもと電気・電子・建築・都市基盤工学など工業知識を有機的におりまぜての研究となりました。

 

 

 

 どの班も熱心に研究発表を行っていました。寸暇を惜しんでの研究には頭が下がる思いでした。
この熱意を今後の進路先での活動にも生かしていって欲しいです。

★都市基盤工学科3年生・課題研究発表会が行われました★

 昨日25日(月)の物質工学科に続き、本日1月26日(火)は都市基盤工学科と電気工学科の課題研究発表会が行われました。保護者の皆様もたくさん見に来てくださいました。

 都市基盤工学科は毎年、7~9名程度の生徒ごと大きなグループに分けて「班」をつくり、研究を行っています。今回も5班に分けて活動しました。発表会は視聴覚室で行われました。
 司会は松浦さん・守田さんが務めました。

 1班は「谷津山の山道整備とベンチ製作」。本校北側に大きくそびえる谷津山。ハイキングコースとしても本校の部活のトレーニングコースとしても親しまれていますが、もっと散策しやすくできないかという発想からベンチづくりと並行して可能な範囲で山道の整備を行った「一大プロジェクト」を発表しました。山道整備のために測量を行い、ベンチ製作では竹を切るのが大変だったという苦労話を聞きました。
 

 

 2班はこのホームページでも何回か取り上げさせていただいた「災害用貯水槽の操作を動画で作成」。
昨年6月に本校・情報システム科とともに静岡市上下水道局水道部水道事務所(静岡市清水区旭町)からの依頼を受けて「静岡市水道事業災害対策に伴うマニュアル動画制作」をおこなうことになり、まずは校内でレクチャーを受け、7月下旬には静岡市立清水興津中学校にて操作マニュアルの撮影会を行いました。その後情報システム科と協力しながら動画を作成してこのたび完成、そこまでに至る過程を説明してくれました。何度か静岡新聞の取材も受けたことも生徒たちの士気を上げたと思います。近日「ユーチューブ」でも公開予定です。


 3班は「模型製作」。模型製作を「ダム班」「橋班」に分けて、ダム班は静岡県浜松市天竜区・佐久間ダムの模型を作成、コンクリートを使って作り、発泡スチロールを使って軽量化を図りましたが、型枠から脱型させる工程に苦慮したそうです。(株)木内建設様の御協力も頂きました。橋班は画家としてだけではなく、土木工学・建築学者としても数多くの研究をしたレオナルド・ダ・ヴィンチが作った接着剤や釘などを使わずに、たった2つの要素「摩擦」「重力」だけを利用したシンプルな仕組みが採用されている「ダヴィンチの橋」を作りました。また「トラス橋」のジオラマ模型も作りました。
 

 

 4班は「土木を伝える」。本校都市基盤工学科は前身の静岡工業高校時代は「土木科」という名称で、本校創設時に「都市工学科」、平成24年度から現在の「都市基盤工学科」となりました。「土木」という懐かしい響きの言葉に魅せられた生徒たちがさらに世代を超えて老若男女に幅広く「古き良き土木」を伝えていく研究を行いました。またセメントとコンクリートを用いて作成し、文化祭でも販売した「消波ブロック」も紹介しました。セメント・シリコンを使ったレゴ・テトラポット作りです。セメント・砂・水の配合割合が決まるまでが特に苦労したようです。

 

 

 5班は「木材加工技術の学習・利用」。シンプルに「木材」を用いて作ったものを見せてくれました。コロナ対策で対面接客時に飛沫拡散防止のために用いられる「アクリル製のパーティション」(進路室で使用されています)、都市基盤実習室で使われている「木製の実習机」、都市基盤研究室に置かれている課題提出用のポストなどを披露してくれました。なかなか垂直に組み立てられずボンドを使ったりと悪戦苦闘したようです。3作品とも耐久性を意識してものづくりを行うということを特に強く学んだそうです。
 

 


 どの研究もじっくり時間をかけてた完成度の高いものだったと思います。
 この研究の成果を進学先・就職先でも生かしていって欲しいと思っています。

 明後日28日(木)午後は「機械工学科」「電子工学科」「情報システム科」の課題研究発表会が行われます。