2022年2月の記事一覧

★卒業式の会場準備を行いました★

 3月1日(火)に本校で行われる、令和3年度第14回卒業証書授与式の準備を2月25日(金)の放課後を使って行いました。28日(月)には同窓会入会式及び卒業式予行が行われるため、25日に式場準備を行いました。当日は学年末テストを終えたバスケットボール部とバドミントン部の生徒が準備の手伝いをしてくれました。

 本校は、感染症対策を十分に施しながら、3年ぶりに体育館で卒業式を一斉開催することとなりました。令和元年度・令和2年度共に放送で全体会を行い、生徒は各教室・実習室等で卒業式を行う「分散型スタイル」でしたが、今年度は感染対策に十分留意しながら、来賓の方々もお招きし、体育館で行います。式は次第の一部を簡略し、すべてが1時間以内に終われるよう工夫をしてあります。残念ながら今年も在校生全体は参列を控え、代表として生徒会長と生徒会副会長(2名)が「在校生代表」として参列します。

 3年生の門出を祝う立派な式にしたいと思っています。参列される皆様も感染症対策を十分に施しての参加、よろしくお願いします。卒業式は3月1日(火)午前9時開式、本校体育館第一アリーナです。受付は8時30分から開始します。

★1・2年生の学年末テストが始まりました★

 2月24日(木)に1・2年生の学年末テストが始まりました。生徒たちは「今年度の学習成果の到達点」を確認すべく、熱心に取り組んでいます。

 

 2月25日(金)・28日(月)、卒業式を1日挟んで3月2日(水)の4日間に渡る学年末テスト、最後まで全力で頑張って欲しいです。なお、テスト返却は3月8日(火)・9日(水)の予定です。

 

★令和3年度第3回PTA役員会が開催されました★

 令和3年度第3回PTA役員会が令和4年2月17日(木)14時~16時まで視聴覚室にて、感染症対策を十分施しながら行われました。参加役員は90名、PTA会長・学校長挨拶ののち、今年度の補正予算、来年度の事業計画・予算など5つの議題が審議ののち可決されました。また昨秋の文化祭模擬店の会計報告や来年度の販売方針も発表されました。

   

 議事終了後、教育講演として静岡県中部県民生活センター消費者行政班からの『令和4年4月からの成人年齢18歳への引き下げに伴い、保護者が注意すべきこと』を 静岡県立静岡がんセンター・参与の堀内智子先生に行っていただきました。現3年生は一斉にこの4月1日から成人に、現2年生も18歳の誕生日を迎えた順に成人に、来年度末には全員成人となります。ローン契約やクレジットカードの申請などさまざまなことが出来るようになり活動範囲が広がる反面、それにつけこむ詐欺や思わぬ落とし穴も多々あります。限られた時間内ではありましたが、有意義な講演でした。5月のPTA総会では少し角度を変えた講演を全学年の保護者全員に堀内先生に行っていただく予定です。

 令和4年度第1回PTA役員会は令和4年5月6日(金)14時~ 本校視聴覚室にて、令和4年度後援会・PTA総会  令和4年5月25日(水)12時50分~ 本校体育館にて行う予定です。コロナの感染状況によっては開催方法を見直すこともありますが、多くの皆様の参加をお待ちしています。

 参考までに、この会議の議題のみ下に掲載させていただきます。

 

★ 議事

第1号議案 令和3年度 PTA会計補正予算案

第2号議案 令和4年度 PTA事業計画案

第3号議案 令和4年度 PTA会計予算案

第4号議案 令和4年度 PTA積立金会計予算案

第5号議案 PTA会員に関する規則の一部改正について

 すべて出席全役員の満場一致にて議決されたことを報告します。

★理数科2年生・課題研究発表会開催レポート≪後編≫★

 理数科2年生・課題研究発表会レポートの後編です。

 8班は化学班、「漂泊作用についての実験」。洗濯するときに何気なく入れ込む漂白剤を見て、その中にどのような物質が入っていてどのような性質・効果を持ち合わせるのかに興味を持ったのがきっかけ。汚れの媒体として、我々も困った経験があるコーヒー、しょうゆ、油性ペン、中濃ソースを使うなど日常生活に適した媒体を使用しているのが特徴、その効果がどのような環境下・状況下で一番効果を発揮するかを調べました。

 

9班は数学班、「キヌガサダケの生育条件」。近所の谷津山に生息しているキノコの中で異彩を放つキヌガサダケに興味を持ち、なぜその地点にだけ生育しているのかを研究、生息地の土壌の化学性を分析するなど意欲的な研究となった。この研究の最大の特徴として、理数科の教員(理科・数学)だけでなく、物質工学科の教員も指導教官として携わっていることが挙げられます。違った角度でのアドバイスをいただけたと思います。 

  

 10班は生物班、「ビオトープを作るために必要な水の条件について」の研究。ビオトープとは生物集団の生息空間を意味し、そこの水質が微生物や水生生物によってどれほどの影響を及ぼしているかを研究しました。 

 11班は化学班、「ハサミの切れ味の改善」。普段何気なく使っているハサミ。これだけ文明が進化しても、昔から形状が変わらないのは傘とハサミだけとも言われています。そのハサミも物によっては使い心地が悪いものもあり、その使いづらい要因は何なのか、どうすれば使いやすくなるのかを研究しました。

 

 12班は物理班、「物質の材質・形状と遮音性能の関係」の研究。高速道路やバイパスを走っていると何げなく見かける側面のアクリル製防音板やカラオケボックスの防音装置に興味を持ち、その材質や性能、効果を研究するとともに、「防音」「遮音」「吸音」の違いなど普段我々が気に留めにくいところまで踏み込んだ研究となった。 

 13班は物理班、「液圧ジャッキに最適な液体」の研究。私も先日車検でタイヤを交換してもらったとき、ジャッキで車体が持ち上げられていくのを見たばかりだが、特に何も感じなかった。しかしながら、本校の生徒はこのように持ち上がっていく工程やジャッキの仕組みに興味を持ち、油圧ジャッキ・水圧ジャッキの違いや、どのような液体が使われているのか、また出来るだけ少ない力でジャッキが動くためにはどのような液体が最適なのかを研究しました。

  

 14班は地学班、「自作日射計を用いた気象調査」の研究」。今では静岡県でも時折竜巻が発生、テレビを見ていると竜巻警報が画面上に有効期限と共に表示される今日、竜巻の研究をしようと試みたが残念ながら挫折、校内の複数地点から自作の日射計や風速計を使って日射量・気温・風を計測して比較、研究の対象としました。

 

 今回の発表会を通じて感じたことは、研究内容のクオリティーの高さはもちろん、発表後の質疑応答の数にも驚かされました。クラスメイトはもちろん先生方、さらには司会者からも質問が出て、発表者も緊張したと思いますが、丁寧に回答していたことが印象に残りました。

 理数科2年の皆さん、そして指導に尽力して下さった先生方、本当にありがとうございました。

★理数科2年生・課題研究発表会開催レポート≪前編≫★

 本校理数科(理工科)の「課題研究発表会」が令和4年2月16日(水)午後、本校視聴覚室で行われました。

 先月、工業科8学科すべての発表会が行われましたが、今月は理数科の発表会です。工業科は3年生が課題研究を行いますが、理数科は2年次に「課題研究」週1時間、「総合的な探求の時間」週2時間行っています。

 理数科2年生40名が「生物班」「物理班」「化学班」「地学班」「数学班」など14の班に分かれ、発表を行いました。 多くの班があるため、≪前編≫≪後編≫の2回に分けて紹介します。

 なお、このブログ記事を書いているのは「スーパー文系」である英語教員なので、十分な専門的知識を持ち合わせておらず、伝わりにくい面もあることを御了解いただければと思います。

 1班は生物班、「紅茶のリラックス効果」の研究。よく我々は「紅茶を飲んでリラックスしようか」なんて日常会話でも使います。それは本当なのか、という疑問をきっかけに、「リラックスする=血圧が下がる、脈拍数が下がる」と便宜上定義し、温度設定による効果の度合いも含めた研究を行いました。

 

 2班は数学班、「関数のアーチと橋の関係」、いかにも工業科と併置されている理数科を持つ本校らしい題材、橋やアーチなどは本校の都市基盤工学科が専門に学んでいます。主にカテナリー(カテナリーとは重力が生み出す「かたち」の一つで、例えば紐の端と端を持って垂らしたときに描く放物線を「カテナリー曲線」といいます)を中心として、関数アーチと橋の関係について研究しました。本当にカテナリー曲線が安定しているかを微分積分を活用して研究していたのが印象に残りました。

 

 3班は物理班、「なぜ横からの風で車は前に進むのか」。きっかけとしては「なぜ野球の変化球ボールは曲がるのか」という疑問。変化球に働く「マグヌス効果」という現象を再現し、それによって生じる力を利用した車を作成して風の強さと車の進む速さの関係に着目して実験を行いました。

 

 4班は化学班、「ムペンバ効果原理の解明と温度条件」。タンザニアの少年が発見した、特定の状況下では温かいものの方が冷たいものよりも先に凍るというムペンバ効果に興味を持ち、まだ詳細に解明されていない部分を出来る限り解明したいという好奇心で研究を進めて行ってくれました。

 

 5班は地学班、「本校内の放射線のカウント数についての研究」。さまざまある種類の放射線個数をガイガーカウンターで計測し、その結果から身近なもので放射線を発しているものを調べ、本校のどのようなところからどの程度放射線が発されているかを研究しました。

 

 6班は物理班、「ゴム動力飛行機の形状と飛行時間の関係」。日本テレビ人気番組「鳥人間コンテスト」を見て、機体によって飛行時間や飛距離が異なってくることを目の当たりにし、機体の形状と飛行時間の相関関係を調べたいと思い、研究を始めました。 

 7班は化学班、「理想の炭酸水を作るには」。風呂上りや運動後に爽快感を求めて炭酸水を飲むのを好む人も多い。本校は多くの自販機を抱えるが学校の方針で炭酸水の販売を販売していません。アスリートにとって炭酸水は天敵、というのが理由ですが、それでは自分たちで理想の炭酸水がどのようなものなのかを研究して作っていようという意欲的な研究でした。「クエン酸と重曹」でおいしくて健康的な炭酸水を作るため、既存の炭酸飲料・微炭酸飲料を飲んでpHを測定、炭酸水の作成の参考にしました。

 

 8班以下は後半に続きます。