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7月22日 1学期終業式

7月22日(月)、令和6年度1学期終業式を行いました。気温が高いため、生徒は各教室で放送を聴く形で実施しました。

校長講話(要旨)

「1学期の終わりにあたり、お話させていただきます。私は今学期も、時間の許す限り、校内を歩きまわって、皆さんが一生懸命取り組んでいる様子を見させてもらってきました。そして毎日、たくさんの写真を撮らせてもらい、学校HPのブログ記事で紹介してきました。現在累計5,300本を超える記事をあげさせてもらっています。また、学校HPの閲覧者数のカウンターの数字が、先日、480万人を突破し、500万人に近づいています。勉強や部活、資格や検定、就職や進学の夢に向かって、みなさん本当によく頑張っていると思います。

また先日は、近隣の千代田小学校での夏祭りにボランティアの生徒の皆さんと参加させていただきました。

お礼の手紙が届きましたので一部紹介します。「手伝ってくれた生徒たちはみな、本当に素晴らしかったです。文字通り若さと相まってまぶしく映りました。この生徒たちが社会に出て活躍するかと思うと、私は明るい未来を感じました。そして誇らしい気持ちになりました。それはきっと小学生の子どもたちにも伝わったことと思います。」こうした挑戦する姿勢を、大変うれしく、また、頼もしく感じています。

 

さて、4月の始業式で、皆さんにお話ししたことを覚えていますか。

「やる気をどう出すか?」 人間の脳にはやる気を生み出す場所がある、ということです、それはタツノオトシゴのような形をしており、「海馬」と呼ばれます。やる気がない場合でも、実際にやり始めるしかない。作業しているうちに脳が興奮してきて、作業に見合ったモードに変わっていく。これを「作業興奮」という…云々。

という話を紹介しました。

あれから約4か月、やる気を起こして頑張り続けている人、まだあまりやる気が起きていない人、あなたの状況はどうでしょうか。「やる気はあるのだけれど、なかなか続かなくて。」という人はいませんか。

では、なぜ、続かなかったり、途中で諦めてしまったりするのでしょうか。その最大の理由は、達成感が感じられないからです。いいかえると、成果が出てこないから。そうなんですけれど、ここに大きな勘違いがひそんでいます。成果というのは、努力と比例関係にはないんです。

つまりそれは、どういうことでしょう。

目標を立ててそれに向けた行動を始めてみても、10日やってみたのと比べて100日やったほうが10倍の成果が出るかっていうと、そうはなりません。つまり、直線的な正比例のグラフのようにはいかないんです。

それなのに、努力と時間に比例して結果がついてくると思い込んでしまう人が多い。そう思い込んでいたら、「こんなに頑張っているのに、なぜ?」ってなるのは当たり前です。では、成果はどのようにあらわれるのか。しばらくの間は、ずーっと底辺あたりを進んでいって、あるとき突然ぐーっと上がってくるパターンです。低空飛行が続いて、急にポーンと舞い上がる。そういうことが多いことがわかっています。

たとえるなら、お湯を沸かすときのことをイメージしてみてください。

冷たい水を火にかけて、30 度、50 度と徐々に温度が上がっていきます。そのときには、まだ変化はみられません。そして、いよいよ 90 度になってきて、ようやくあともうひと息火を燃やせば 100 度になってボコボコと沸騰するというとき。 しかし、せっかくもうすぐそこまで来ているのに、そこであきらめてしまう人が実際たくさんいます。

明日から始まる夏休み、ほんのちょっとずつでも「微差」を積み重ねていきながら、目標に向かって行動してみてください。もうまもなく、あなただけの「未見の我」と出会えるかもしれませんよ。

では、2学期、元気な皆さんとお会いできるのを楽しみに、1学期終業式の講話とさせていただきます。」

校歌斉唱の後、生徒課から夏休みの生活について等の話がありました。

みなさん有意義な夏休みにしてください。

 

『可能性の扉を開く鍵』がきっと見つかる」

☆科学技術高校☆