校長より

1学期終業式・壮行会

7月22日(金)、1学期終業式を行いました。コロナの影響により、放送室から各教室へ放送により実施しました。

校長講話から

コロナの影響が心配な状況で始まる今年の夏休み、みなさんはどんな過ごし方を考えていますか?感染症に注意を払いながらも、補講や部活、進路実現に向けて、インターンシップやオープンキャンパスへの参加等、ボランティア活動への参加など、それぞれ予定を立てていることと思います。

さて、1学期のはじめ、始業式で私がみなさんにお話ししたことを覚えてくれていますか?

「未見の我」を見つけよう!というものです。

少しその内容を振り返ってみましょう。

 「未だ、見たことのなかった自分を目指しなさい。心は熱く、一生に一度くらい、本気でやってみなさい。必ず達成します。 運命をつくりなさい。」 これは吉田松陰の言葉だと言われています。

人は誰でも、自分の中に自分の知らないすばらしい自分が眠っている。しかし、人は皆、自分の中にある能力のほとんどを使わずに、まして気付くことさえないままに、その人生を終えてしまうのだそうです。

「未見の我」に気付くためには、自分自身を深く見つめ直し、外部の刺激に触れ、何かに本気に取り組むことが大切です。本気に取り組む時だけ、内に眠っている才能が発揮されます。その結果が成功であれ、失敗であれ、未だ見ぬ自分に出会えた時に、人は感動し、成長した自分に気づくはずです。いろんな分野で活躍されていらっしゃる方々がいますが、そのきっかけのほとんどが、「未見の我」との出会いにあります。

そうした「未見の我」と出会うために、おすすめしたいのが、「『微差』は『大差』」の実践です。「自分の周りをいつもきれいにする」「人にはいつも笑顔で接する」「常に前向きな言葉を使う」「自分のやることに少しのこだわりを持つ」等々、ひとつひとつはどれも難しいことではないし、誰にもできることです。こうした「微差」を積み上げていくと、やがて大きな成果を生み出すことになります。

いきなり最初から大きなことを成し遂げようとしなくとも、まず、こつこつと、自分にできる「微差」を積み上げていきましょう。毎日ワクワクしながら、充実した高校時代を送り、それぞれが「未見の我」との出会いを楽しみに挑戦していってほしいと願います。

私自身も、この「微差」を実践していきたいと思い、これだけはやろうと心に決めているものが2つありますので、紹介したいとおもいます。

ひとつは、毎朝、掃除すること。もうひとつは、時間の許す限り、授業や部活動など、校内を見て回ることです。教室へふいに現れて、驚かせてしまったひともいたかもしれません。科学技術高校は、ほかの学校ではみられない、専門的な実験や実習の授業が、毎日行われています。座学でも、興味深い授業が展開されています。

みなさんが、一生懸命取り組んでいる様子を写真に撮らせてもらいました。ちなみに、4月から撮った写真の枚数をみたら、すでに1万枚を超えていました。

最近では、私が近寄っていくと、「今、こういうことをやっているところです」と小声で説明してくれたりして、本当にうれしく思っています。本校の学校HPに「校長ブログ」を開設してもらい、ほぼ毎日記事をアップしています。ぜひのぞいてみてください。これからも、こうした「微差」を積み重ねていきたいと思います。

 これからはじまる夏休み、長い長い休みが続くような気がしますが、じつは時間は限られています。ある本に書かれていた言葉を、最後に紹介します。

「私たち人間は、お金持ちでも貧しくても、自分の人生の持ち時間が有限であることに変わりありません。何かに時間を割くことは、別のことに割けた時間を失うことを意味します。自分の人生における優先順位を決めて、そこから演繹的に行動を引き下ろしていけば、決断が一貫します。」

みなさんとともに、「微差」を積み重ね、「未見の我」と出会えることを期待して、1学期終業式の講話とさせていただきます。

あるHRの黒板に「未見の我」「微差は大差」が書かれていました。

続いて、教務課、生徒課からの連絡がありました。

 

壮行会

〇ウエイトリフティング部・青島さん(電気工学科3年)

 愛媛県で開催されるインターハイに出場

〇自然科学部・平井さんと松下さん(物質工学科3年)

 東京で開催される全国総文祭自然科学部門研究発表物理部門に出場

〇若年者ものづくり競技大会に出場

 機械CAD部門:大塩さん(ロボット工学科3年)

 旋盤部門:伊藤さん(機械工学科3年)

 フライス盤部門:向笠さん(機械工学科3年)

 木材加工部門:齋藤さん(建築デザイン科1年)

 ITネットワークシステム管理部門:鈴木さん(情報システム科)

〇全国高校トランポリン競技選手権大会個人競技に出場

 体操部 鈴木さん(情報システム科1年)

生徒会長の伊東さんから、それぞれの選手や団体に、心のこもった激励の言葉がおくられました。

全校生徒一同、応援しています!

 

校長 激励の言葉から

大会出場、おめでとうございます。コロナの影響を受け、思うように準備や練習が行えず、悔しい思いをしたり、たくさんの辛いこと、苦しいことを乗り越えてきたことでしょう。 

あこがれの舞台、だれもが立てるわけではありません。科学技術高校の、静岡県の代表として、笑顔と感謝の気持ちを忘れず、これまで積み重ねてきた努力の成果を発揮して、のびのびと、楽しんでください。

まだ見たことのない景色を見てきてください。さらなる「未見の我」との出会いがきっと待っていることと思います。

 

 「『可能性の扉を開く鍵』がきっと見つかる」

☆科学技術高校☆