校長より

12月23日 終業式・壮行会

12月23日(金)、2学期終業式を行いました。

コロナ感染症拡大の影響により、放送で実施しました。

校長講話から

「2学期終業式を迎えました。2学期、みなさんにとってどんな出来事がありましたか。

3年生のなかには、この2学期が、人生の大きな節目になったという人もいるでしょう。進学や就職試験に臨み、科学技術高校を卒業した後に進む道が決まり、来年春からの生活を楽しみにしている人もいます。また、年明け、1月14・15日に行われる大学入学共通テストまであと3週間となりました。大学入試の本番が近づき、志望校合格を目指して、毎日一生懸命勉強に励んでいる人もいます。

試験は、辛く厳しいものですが、夢を叶えるための関門のひとつです成功であれ失敗であれ、その先に未来があります。くれぐれも体調管理に気をつけて、自身をもって臨んでください。心から応援しています。

2年生のみなさんは、あと1年。1年生のみなさんは、2年後、その立場になります。自分の1年後、2年後をイメージしながら、残りの高校生活を有意義なものにしていってください。

さて、2学期始業式の講話で、「人に自分の可能性を決めさせない。」という話を紹介しました。この言葉をくださったのは、今年8月、本校で開催したイングリッシュサマーキャンプにおいて、アメリカからリモートで講義をしてくださった前田さんという方でした。18歳の時に交通事故に遭い、脳挫傷のダメージを受けて生死の渕をさまよい、九死に一生を得ましたが、片方の目の視力を失いました。アメリカの大学教授と出会い、片目が見えなくてもパイロットになっている人がいることを教えてもらい、目が見えないからパイロットになれないという先入観は間違っていることを知り、正しい情報をもつことの大切さ、何をしたいのかわかっているのに、挑戦しないことがいかに不幸であるかを学んだそうです。

「人に自分の可能性を決めさせない」ことの重要性とともに、「自分で自分の可能性を決めつけない」ことがもっと大事だと訴えかけてくれました。

先日まで熱戦が続いていたサッカーのワールドカップ。日本代表チームが躍進し、「新しい景色を」という言葉を何度も見たり聞いたりしました。厳しい戦いを勝ち抜き、見事優勝したアルゼンチンの代表選手メッシは、「努力するから報われるのではなく、報われるまで努力するんだ」という、ずっしりと心に響く言葉を語っています。

数ある選択肢のなかから、この科学技術高校への進学を選び、日々勉強や部活、様々な活動に励んでいるみなさん。みなさんひとりひとりに、自分でも気が付かない「未見の我」がまだまだ眠っていると思います。私たちひとりひとり、それぞれの「新しい景色を」見に行こうではありませんか。

いつも繰り返しお話している「微差は大差」の心構えで、まずは自分のできることから、本気で行動してみましょう。本気でやったときにだけ、「未見の我」を見つけられます。そこからきっと「新しい景色」が見えてくるはずです。

一年の締めくくり、そして始まる新しい一年。この節目に、自分の可能性を開く一歩を、踏み出しましょう。

再び、新型コロナウイルスの影響が深刻な状況で冬休みに入ります。油断せず、感染症対策を徹底した生活を心がけていきましょう。3学期、夢と希望に満ちた皆さんに会えることを楽しみにしています。」

教務課長、生徒課長の先生からお話がありました。

 

終業式に続いて壮行会を行いました。

1月7日・8日、大阪で開催される「ジャパンマイコンカーラリー2023」に出場する佐藤さん(電子工学科3年)

1月28日、大阪で開催される「2022ロボットアイデア甲子園」に出場する望月さん(ロボット工学科2年)

1月14日・15日、ナショナルトレーニングセンターで開催される「第28回東海高等学校ウエイトリフティング競技選抜大会」に出場する、小野さん(機械工学科1年)、藤浪さん(電子物質工学科1年)、三浦さん(電子物質工学科1年)

静岡新聞記者の取材を受けました。

激励のことば

「あこがれの舞台、誰もが立てるわけではありません。科学技術高校の、そして静岡県の代表として、これまで積み重ねてきた努力の成果を発揮して、笑顔と感謝の気持ちを忘れず、のびのびと楽しんでください。さらなる「未見の我」との出会いがきっと待っていることと思います。まだ見たことのない「新しい景色」を見てきてください。活躍を期待しています。」

『可能性の扉を開く鍵』がきっと見つかる」

☆科学技術高校☆