校長より

令和5年度 入学式 ③

4月5日(水)午後、令和5年度入学式を挙行しました。

校長式辞

「満開の桜が咲き誇り、春爛漫のこの佳き日に、全日制PTA会長・山口哲也様、学校後援会会長・杉浦裕一郎様、同窓会長・竹中正巳様をはじめ、役員の皆様のご臨席を賜り、静岡県立科学技術高等学校、令和五年度入学式を挙行できますこと、教職員を代表して厚く御礼申し上げます。

大変厳しい入学者選抜試験の中、みごとに合格を果たし、本日、大きな志を持って入学された、全日制の課程327名、定時制の課程20名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

また、お子様の成長を温かく見守り、本日をお迎えになられた保護者の皆様に、心からお祝い申し上げます。

さて、本校は平成二十年に、理系のスペシャリスト育成を目指し、理数科と工業科を併置した新しいタイプの専門高校として開校しました。産業技術が高度化するなか、研究開発や設計にとどまらず、新たな価値を創造する発想も求められ、そのためには、基礎となる豊富な知識と教養を身につけなければなりません。本校では、基礎学力の充実を図り、実験や実習を通して興味関心を高め、さらに主体的な学びを深める独自のプログラムを展開しており、県内公立高校屈指の充実した施設・設備が皆さんの学びを後押ししてくれることでしょう。

皆さんの高校生活の出発にあたり、「未見の我」という言葉についてお話したいと思います。

「未だ、見たことのなかった自分を目指しなさい。

心は熱く、一生に一度くらい、本気でやってみなさい。

必ず達成します。 運命を造りなさい。」

これは、明治維新で活躍した人物の言葉だと伝えられています。

人は誰でも、自分の中に自分の知らないすばらしい自分が眠っている。しかし、人は皆、自分の中にある能力のほとんどを使わずに、まして気付くことさえないままに、その人生を終えてしまうそうです。人生とは、未だ出会ったことのない自分、試練を経て成長した先にある新たな自分を求める旅であると言えるかもしれません。

「未見の我」に気付くためには、自分自身を深く見つめ直し、外部の刺激に触れ、何かに本気に取り組むことが大切です。本気に取り組む時だけ、内に眠っている才能が発揮されます。その結果が成功であれ、失敗であれ、未だ見ぬ自分に出会えた時に、人は感動し、成長した自分に気づくはずです。

科学技術高校には、一人ひとりの可能性を開くチャンスが限りなくあると思います。「未見の我」との出会いを楽しみに、毎日ワクワクするような高校生活が送れるよう、私たち教職員は「チーム科学技術高校」として一丸となり、皆さんの夢の実現に向けて全力でサポートしていきます。

さて、保護者の皆様にお願いがございます。高校での成長には目を見張るものがありますが、いろいろな場面においてお子様は悩み、考え、決断しなければなりません。その壁にぶち当たらない生徒はいません、誰もが通る道です。その過程を理解し、困難を乗り越えた先に成長があります。お子様が困難を乗り越えるために苦しんでいる姿を見て、手を出したくなることと思いますが、本校の教育目標や教育方針を御理解いただきまして、成長を見守っていただきたいと思います。

なお、学校生活の様子は、本校ホームページやブログなど、いろいろな方法で皆様にお伝えしてまいります。なにとぞ御理解と御協力をいただきますよう、お願いいたします。

むすびに、本日の入学式に当たり、新入生の皆さんの3年間が、実り多いものとなり、将来の夢を実現させる力強い第一歩になることを願うとともに、本日、ご列席いただきましたご来賓の皆様に重ねてお礼を申し上げ、今後とも本校教育に格段のご支援を賜りますようお願い申し上げて、式辞といたします。」

 

山口PTA会長様ごあいさつ

新入生代表宣誓では、入学の喜びとともに高校生活へ意欲などが述べられ、たいへん頼もしく心強く感じました。

 

新入生退場

 

「『可能性の扉を開く鍵』がきっと見つかる」

☆科学技術高校☆