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【速報】電子工学科・物質工学科 閉科式

2月27日(月)午後、本校体育館において「電子工学科・物質工学科 閉科式」を挙行しました。

校長あいさつ(要旨)

「歴史と伝統ある、静岡工業高等学校と清水工業高等学校の再編整備により誕生した科学技術高等学校が、歩みを始めて15年の月日が経過しました。「創造力の育成、課題解決能力の育成、人間力の育成」を3つの柱として、我が国の未来を創ることのできる「ほんものの力」をつけることを教育目標に掲げ、優秀な人材が巣立ち、各方面で大いに活躍されていることから、本校に対する評価や期待は、ますます高まっております。そうした中、新たな時代の要請に応えるため、電子工学科と物質工学科を改編、令和3年度に「電子物質工学科」を創設し、令和5年度の入学生を迎えることにより、3学年の生徒が揃うこととなります。令和4年度の卒業生をもって、両学科が幕を閉じるのは少し寂しい気持ちもいたしますが、これまで築きあげてきた確かな礎をもととし、輝かしい成果を継承するとともに、さらに発展的な学科として未来へ羽ばたいていってくれることと確信しています。電子物質工学科では、座学に加え、実験や実習、課題研究等を通じて、より実践的で探究的な深い学びにより、「未見の我」と出会えるきっかけが無限に用意されています。一人ひとりが、自分でも気付かなかった「未見の我」と出会い、それぞれの「新しい景色」を見ることができるよう願っています。最後に、電子物質工学科をはじめとする特色ある各学科、本校並びに皆様の御発展を心から祈念し、御挨拶とさせていただきます。」

PTA会長山口様からご挨拶をいただきました。

「両学科が無くなるのは寂しいが、皆さんは誇りを持って欲しい。思いを次の生徒たちに引き継いでいっていただきたい。」

後援会長の杉浦様からご挨拶をいただきました。

「15年前の再編統合の際、母校の名前が無くなり寂しく感じてどうもしっくりしませんでした。しかし、その後の科学技術高校になってからの活躍ぶり、発展ぶりはどうでしょうか。卒業生の進路ひとつを拝見しても、就職では地元優良企業、公務員等に多数就職し、求人倍率も実業高校では群を抜いて高く、進学でも国公立大学をはじめ有名私立大学等に多数進学しています。その結果、先日も入試の志願者数が新聞に掲載されましたが、科学技術高校は倍率が高い難関高校になっています。学校片訪問するたびに感じますが、生徒は勉学にスポーツに各種部活動など、生き生きとしており、来訪者には若者らしく気持ちよい大きな声で挨拶してくれます。そんあことから、私の周りでも、是非、科学技術高校に入学したい、入学させたい、しかしレベルが高くては入学するのが大変だなどという声が聞かれます。これは、この学校を良くしようという先生方のご指導、それに応えた生徒諸君の努力、同窓会、後援会、PTAの皆様の御協力の賜物です。私はいろいろな方と科学技術高校の話をするときは必ず胸を張って「静岡工業高校と清水工業高校がひとつになって新しくなった素晴らしい学校です」と前置きをして話をしております。今回、名称は変わっても、後に続く後輩諸君は、新しい伝統を作り前へ進んでいってくれます。この二つの科がひとつになることは、今は寂しさを感じるかもしれませんが、将来必ず良い結果になると信じてください。結びに、新しい電子物質工学科の明るい前途にこころからのエールを送り、私からの挨拶とさせていただきます。」

電子工学科の大村整科長から、記念誌が紹介されました。また、記念誌のDVDに収録されている両科の紹介動画を上映しました。この動画は、放送映像研究部が制作してくれたものです。

 

本校の前身である静岡工業高校及び清水工業高校、科学技術高校の卒業生の皆様からお言葉をいただきました。

「学生服のやまだ」、株式会社やまだ代表取締役社長の山田進様

「昭和51年度に静岡工業高校電子科を卒業しました。当時、サッカー部が全国大会に出場、準優勝して旋風を巻き起こしました。科学技術高校が素晴らしい学校に発展し、大変うれしく思います。」

 

清水エスパルス・コーチの市川大佑様からのお言葉を代読して紹介させていただきました。

市川様は、清水工業高校化学工業科の卒業生で、下根機時代はサッカーJリーグの清水エスパルスなどで活躍。在学中の平成10年には、17歳322日でサッカー日本代表として国際試合に出場、その記録は25年たった今でも「日本代表最年少出場記録」として輝き続けています。

 「特に、高校時代忘れられないのは、定期試験を日程どおり受けることができなかったため、各先生方の配慮で別の日にやっていただいたことです。現在、自分は、清水エスパルスのトップチームコーチとして頑張っていますが、今の自分があるのは清水工業高校を卒業したお陰です。自分の出た学科が閉じると聞き、少しさみしい気持ちになりましたが、学科として生まれ変わるということで感謝と希望の気持ちでいっぱいです。今年はエスパルスもJ2で戦う苦しい環境ですが、必ず1年でJ1に戻りますので皆さんもともに頑張ってください。」

 

平成29年度、本校電子工学科を卒業し、東北大学に進学、東北大学大学院で研究されている日比龍平様からお言葉をいただきました。

「電子工学と物質工学は相性の良い分野です。研究をしていて、発展的統合の重要性に気付くことがあります。自分の専門分野と異なる者との出会い、歩み寄りによる努力や連携など、物事を成し遂げるために大切なことです。」

 

同じく平成29年度、本校物資工学科を卒業、在学中から芸能活動と高校生活を両立し、少林寺拳法部にも所属してまさに文武両道の高校生活を送り、「仮面ライダーギーツ」などでも大活躍中の東宝芸能所属の女優・青島心様からお言葉をいただきました。

「うれしいことも、悲しいことも、きっと思い出になります。一生のうち、今しかできないことをたくさん学んでください。」「先生が地方のロケ先にも教科書などを送ってくださったり、何とか卒業できました。科学技術高校の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。」

 

静岡工業高校電子科を卒業され、スライドスイッチの大手・ミサキ工業株式会社で電子科で学んだノウハウを仕事に生かして活躍された堀内一平様からお言葉をいただきました。

 

在校生を代表して、電子工学科の河村さん、物質工学科の數原さん、電信物質工学科の田中さんからの言葉がありました。

 

記念品のクリアファイルが紹介されました。

最後に、竹中同窓会長様からお言葉をいただきました。

 

全員で記念撮影を行いました。

両科の卒業生の皆さんのご活躍を祈念します。

 

「『可能性の扉を開く鍵』がきっと見つかる」

☆科学技術高校☆